前回からのおさらい
前回は燃費向上のために、まずは車間距離を空けましょうというお話を書きました。
それによって生まれる余裕で、判断と操作にも余裕が生まれ、無駄を無くせるというお話でした。
では今回は、燃費に直結するアクセルの使い方と、ブレーキの使い方について書きたいと思います。
アクセルはともかく、ブレーキも燃費に直結するの?と思われる方もいるかも知れません。
しかし、ブレーキの使い方はとても大事です。ここで、コツを知って実践してみてください。
アクセルの使い方
アクセルは当然ながら燃費に直結するのは、イメージ出来ますよね?
具体的にはアクセルペダルを踏むと、スロットルという扉が開いて、エンジンが空気を吸い込むようになります。
エンジンはこの吸い込んだ空気を測定して、それに見合う量の燃料を加えて、爆発させます。
少し専門的な話をしましたが、アクセルペダルを踏み込むほど、燃料を多く使うというイメージで大丈夫です。
では、どんな風にアクセルを踏めば良いのかですね。
それは必要以上に踏み過ぎないことと、一定に保つことです。
特に発進時、アクセルは強く踏みがちです。ここは前の車との車間距離を空けることを意識して踏むと良いと思います。
そしてスピードに乗れば、後はアクセルを一定に保ちます。頻繁に加速、減速を繰り返すのは燃費の悪化に繋がります。常にアクセルを一定に保つのは難しいのですが、練習すれば出来ます。
その他、上り坂の途中でアクセルを踏み増すのはダメです。
上りに差し掛かる前にギヤを落とし、アクセルを少し踏み込んでそのまま一定に踏んで上り切るのが理想です。
アクセルのコツは「踏み過ぎない」「一定に保つ」を覚えてください。
ブレーキの使い方
さて、ではブレーキはどんな風に使えば燃費が向上するでしょうか。
実はブレーキも、無駄に踏まない、エンジンブレーキを使う、という方法で燃費に貢献します。
まず、無駄に踏まないという事についてですが、安全のために必要なブレーキは、当然使用してください。
しかし時々見かけるのが、高速道路でも頻繁にブレーキを踏む人や、対向車が来るとブレーキを踏む人です。
高速道路では前の車に追いついたからなのでしょうが、追いつく前にアクセルを離せば減速しますから、追いついてからブレーキを踏んでいては遅いですね。
頻繁にブレーキを踏む人は対向車が怖いからなのか、車幅感覚が判らないからなのかですが、お互いに車線を守って走っていれば普通は接触しませんので無駄なブレーキです。
ブレーキで減速するという事は、加速し直す必要があるという事ですから、燃費の悪化に繋がります。
そして重要なのがエンジンブレーキです。
ご存じの方も多いと思いますが、エンジンブレーキ使用時は、エンジンが回っていても燃料を使いません。坂道を下るだけなら理論上は無限の燃費を出せます。
これを普段の運転に活かすことで、燃費の向上に繋がります。
例えば500m程先の信号が赤になった時、アクセルを離してエンジンブレーキだけで減速して行けば、その間は燃料を使いませんね。減速している内に信号が青に変われば、停止することなく再加速出来るので、より燃費向上の効果があります。(トラックはよくこういう運転をしていますね。)
ただし後ろを走っている車の迷惑にならない範囲で、実践しましょう。
また、長い下り坂ではギヤを落としてエンジンブレーキを使いながら下る事で、ブレーキの過熱も防止できます。
坂道の勾配に合わせてギヤを選びましょう。(ATなら2,1,L,Bなどですね。)
ブレーキのコツは、「無駄に踏まない」「エンジンブレーキを使う」です。
まとめ
今回はアクセルとブレーキの使い方をテーマにコツを書きました。
アクセルは「踏み過ぎない」「一定に保つ」。
ブレーキは「無駄に踏まない」「エンジンブレーキを使う」。
他にも細かいテクニックはありますが、まずはこれだけ出来れば燃費の向上を実感できるようになると思います。
なお、この方法は燃費向上を追求したものではなく、あくまで安全に、周りに迷惑をかけずに燃費の向上を図る意図で書いています。
また、ガソリンエンジン車を想定して書いていますが、実際に燃費向上の効果を保証するものではありません。
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